9月3日,4日,函館市において,標記大会が行われました。全道各地から連盟加盟機関の所員・研究員が集まり,教育上の課題について実践研究等の成果を基に研究協議を行い,学校教育の改善・充実に向けて加盟機関における学校支援機能の向上を図ることを目的に開催されました。
1日目(開会式・全体発表・記念講演・臨時総会)
1日目は全体会が,ロワジールホテル函館で行われました。開会式に続いて,第15次共同研究について報告がありました。
全体発表に続き,国立教育政策研究所初等中等教育研究部長 大杉 昭英 氏により「新しい時代にふさわしい教育課程と教育研究所・研修センターの在り方」と題して,講演が行われました。
新しい時代に必要となる資質・能力について,OECDが提唱するキー・コンピテンシーの育成に関するお話を,具体的な実践例を交えながらご説明くださいました。講演を聞いている私たちも出された問題を解きながら,「何を学んだか」から「何ができるようになったか」へと構造転換していく必要があるということを強く感じた講演でした。
2日目(部会)
第1部会「授業改善に向けた取組」
日高教育研究所から「思考力・判断力・表現力等の育成を目指した授業づくり~自分の考えを可視化できる言語活動を通して~」,留萌管内教育研究所から「活用力を向上させる学習指導の実践的研究~学習過程における場の工夫を通して~」の2つの提言発表がありました。
第2部会「校内研究の活性化に関わる取組」
後志教育研修センターから「授業力の向上と校内研修の活性化に関わる支援の在り方~思考力を育む授業づくりの促進を通して~」,苫小牧市教育研究所からは「指導と評価の一体化~授業改善サイクルの確立~」の2つの提言発表がありました。
第3部会「教員研修の充実に向けた取組」
空知教育センターから「教員研修の充実に向けた取組~研修・研究・情報の3つの事業を通して~」,函館市南北海道教育センターからは「豊かなつながりの中で『確かな学び』を実現する取組の改善・充実~最後までやり切る指導の確実な実現を目指して~」の2つの提言発表がありました。
各研究所・研修センターでどのような取組ができるのかということについて,地域の実態を踏まえながら,ブレインライティングを用いたワークショップ型の協議が行われました。全道各地の実態や取組を知ることができ,有意義な部会となりました。