平成２８年度全国教育研究所連盟総会・研究発表大会
６月2日，3日，大分市において，標記大会が行われました。全国各地から連盟加盟機関の所長，所員，研究員，教育関係者が集まり，教育上の課題について実践研究等の成果をもとに研究発表が行われました。
１日目（開会式・講演会）
１日目は，開会式に続いて，元Google米国本社副社長兼Google日本法人代表取締役 村上 憲郎 氏により「グローバル時代を生き抜く」と題して，講演が行われました。
トランスナショナルな組織作りについて，ご自身の経験を交えながらお話になりました。グローバルな社会で活躍するには英語運用能力が必要であるということを，強く感じた講演でした。
【開会式の様子】
【村上 憲郎 氏による講演】
２日目（総会・研究発表大会）
２日目午前は，全国教育研究所連盟の総会と研究発表大会の全体会が行われました。
全体会発表１ 「諸外国の教育課程と学習活動」
国立教育政策研究所から，イギリス，フィンランド，フランス，ドイツ，カナダ，アメリカ合衆国，オーストラリア，ニュージーランド，シンガポール，韓国の教育課程と学習活動についての紹介がありました。
全体会発表２ 「教員研修モデルカリキュラムの開発」
熊本県立教育センターから，中堅教員育成のための経験者研修カリキュラムについての紹介がありました。
全体会報告１ 「ICT活用の推進を図る教員研修プログラムの研究」
佐賀県教育センターから，ICTの活用における教員の自主的な学びが可能となる研修プログラムの構想について報告がありました。
全体会報告２ 「教員の学びを支える学校内・学校間ネットワーク構築に関する調査研究」
埼玉県総合教育センターから，ベテラン教員と若手教員が協働で課題を解決するための学校内・学校間ネットワークの構築について報告がありました。
全体会研究計画報告１ 「ねらいを達成するためのアクティブ・ラーニングの視点からの授業作りに関する研究」
奈良県立教育研究所から，アクティブ・ラーニングノートの開発に向けた研修計画の報告がありました。
全体会研究計画報告２ 「アクティブ・ラーニングを教育内容と関連づけた授業の開発に関する調査研究」
香川県教育センターから，アクティブ・ラーニングによる授業の質的転換に向けた研修計画の報告がありました。
全体会研究計画報告３ 「高等学校におけるアクティブ・ラーニングを教育内容と関連づけた授業の開発に関する調査研究」
大阪府教育センターから高等学校におけるアクティブ・ラーニングを教育内容と関連づけた授業開発に向けた研修計画の報告がありました。
全体会研究計画報告４ 「ICT（TV会議システム）を活用したアクティブ・ラーニング実践（大学講義・高大連携授業・教免更新講習）の汎用化と評価システムの開発に関する調査研究」
星槎大学附属研究センターより，TV会議システムを使ったインタラクティブなアクティブ・ラーニングシステムの汎用化について研修計画の報告がありました。
２日目午後からは，研究発表大会の分科会が行われました。
第１分科会発表１ 「iTunes U を活用した指導者用授業教材の開発とその研究」
京都府総合教育センターより，iTunes U というアプリケーションを活用した教材開発について提言発表がありました。
第１分科会発表２ 「アクティブ・ラーニングに対応できる教師を育成するための教育機関の役割」
星槎大学附属教育センターより，現職教員のアクティブ・ラーニング指導力向上について提言発表がありました。
第１分科会発表３ 「若手教員の授業力向上に向けた導入期の研修の在り方について」
兵庫県立教育研修所より，アクティブな研修を目指した３年間の若手教員育成プログラムについて提言発表がありました。
第２分科会発表１ 「中学校社会科及び高等学校地理歴史・公民科における『アクティブ・ラーニング型授業』の進め方に関する研究」
岩手県立総合教育センターより，中学校社会科及び，高等学校地理歴史・公民科における「アクティブ・ラーニング」を取り入れた授業づくりについて提言発表がありました。
第２分科会発表２ 「コーチングをベースとしたアクティブ・ラーニング型教員研修の実践について」
一般社団法人日本青少年育成協会より，効果的なアクティブ・ラーニング型教員研修のあり方について提言発表がありました。
第２分科会発表３ 「中学校外国語（英語）『書くこと』指導法の共有」
大分県教育センターより，外国語教育における「書くこと」中心の技能統合型指導法の研究について提言発表がありました。
【研究発表の様子】