8月25日(木),26日(金)に中標津トーヨーグランドホテルを会場として,平成28年度道東地区教育研究所所員研修会が開催されました。1日目は開会式と講演会,2日目は分科会が行われ,約80名の所員の皆様が参加しました。
この研修会は,道東地区における各教育研究所の今日的課題と役割を明確にし,研究成果を交流し合うことを通して,所員としての力量を高めていく趣旨で行われ,今年度もたくさんの成果を得ることができました。
1日目 開会式
【今年は中標津で開催】
【開会式の様子】
1日目 講演会
【講師の 志水 廣 氏】
愛知教育大学大学院教育実践研究科 特別教授 志水 廣 氏 を講師に「子どもが輝く授業をデザインする~中堅教員に期待すること~」という演題の下,講演が行われました。
これまでに6000人の授業診断を行ってきた志水先生の経験を基に授業づくりの基本についてワークショップを交えながらお話いただきました。「子どもたちに深い学びが起きるような発問を教師が仕掛けることが大切」というお言葉が印象的でした。ユーモアを交えた講演に参加者の皆さんも熱心に耳を傾けており,90分間が短く感じる講演会でした。
2日目 分科会
【所長部会の様子】
所長部会
始めに,道東地区教育研究所連絡協議会の総会が行われました。
引き続き,分科会では,各研究所及び研究(研修)センターの取組の現状と課題についての交流を行いました。前半は根室教育研究所が行っている授業づくり研修会の報告,後半は所長部会に参加した15研究所・センターが事業の紹介を行いました。
学習指導Ⅰ部会「確かな学力」に関する内容
釧路教育研究センター,網走地方教育研修センター,十勝教育研究所,釧路教育研究所,標津町教育研究所の5つの研究所・センターの取組が発表されました。
十勝教育研究所からは,川倉綾子主任所員が昨年度の十勝管内教育研究所連絡協議会共同研究「進んで学習に取り組む力を育む研究~国語科における協同的な学習の充実を通して~」の取組について発表しました。
それぞれの取組に関して活発な質疑応答が行われ確かな学力を身に付けるための研究所の役割と課題について考える場となりました。
【川倉主任所員の発表】
【村尾副主任所員の発表】
学習指導Ⅱ部会「豊かな人間性」に関する内容
根室教育研究所,十勝教育研究所,釧路教育研究センターの取組が発表されました。
十勝教育研究所からは,村尾秀人副主任所員が昨年度の十勝教育研究所協力員研究「道徳的価値の自覚を深める道徳の時間の指導の在り方~指導と評価の一体化を通して~」の取組について発表しました。
発表後には,「豊かな人間性を育むための授業等の改善の視点」を協議の柱にKJ法を用いたグループ協議が行われました。