8月24日(木),25日(金)に網走市オホーツク・文化交流センターを会場として,平成29年度道東地区教育研究所所員研修会が開催されました。一日目は開会式と分科会,二日目は講演と施設見学会が行われ,約80名の所員の皆さんが参加されました。
この研修会は,道東地区における各教育研究所の今日的課題と役割を明確にし,研究成果を交流し合うことを通して,所員としての力量を高めていく趣旨で行われ,今年度もたくさんの成果を得ることができました。
1日目 開会式
【開会式の様子】 【今年は網走市で行われました】
分科会
所長部会
始めに,道東地区教育研究所連絡協議会の総会が行われました。
引き続き分科会が行われ,「各研究所及び研究(研修)センターの運営や講座等に関する情報交換・研究交流」を行いました。所長部会に参加した19研究所・センターの年間事業計画を基に管内の研究所,町村の研究所ごとにグループ協議を行い,それぞれの取組の現状と課題について意見交流を行いました。
所員部会A
網走地方教育研修センター,十勝教育研究所の2つの研究所・センターの取組が発表されました。
十勝教育研究所からは,佐藤副主任所員が昨年度の十勝教育研究所協力員研究「自主的・実践的な態度を育むための特別活動の在り方~学級活動における自己指導能力を高めるための指導の工夫~」の取組について発表しました。
それぞれの発表後には,参加者の皆さんからの質問が出され,各研究所・センターにとって実りある部会となりました。
所員部会B
根室教育研究所からは,「地域素材の効果的な教材化~あなたもできる!北方領土を使った学習~」の取組についての発表がありました。
また,釧路教育研修センターからは「思考力を高めるためのICTを効果的に活用した授業づくり」と「特別な教育的支援を必要とする児童・生徒に対応するために」の2つの取組が発表されました。
発表後には意見交流が行われ,それぞれの取組を知ることができた有意義な部会となりました。
2日目 講演・施設見学会
網走市立郷土博物館 館長 米村 衛 氏 を講師に,「古代オホーツクの文化の里・モヨロ貝塚について」という演題の下,講演が行われました。
講演では,今から約1300年前に北の大陸からやってきて,網走の地にムラをかまえたモヨロ人が築き上げた「オホーツク文化」とよばれる独自の文化や歴史についてお話をしていただきました。講演後は,モヨロ貝塚館を訪れ,モヨロ人の暮らしに関わる展示物を見学しました。同時代の北海道の文化とは異なる「オホーツク文化」に触れる貴重な機会となり,参加者の皆さんも熱心に館長のお話に耳を傾けておりました。
【講演会の様子】 【モヨロ貝塚館見学の様子】