平成26年度十勝管内教育研究所連絡協議会共同研究

「よりよく問題を解決する力」を育む研究

~見通しを立てたり,振り返ったりする学習活動の充実を通して~

 学習指導要領では,確かな学力を育むためには,基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させることと,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むことの双方が重要であり,これらのバランスを重視する必要があるとされた。

 これを受け,1年次の研究では,基礎的・基本的な知識・技能の活用を図る学習活動に焦点を当て,子どもに「問い」が生まれる工夫や,考えを伝え深める工夫を取り入れることで,よりよく問題を解決する力を育むことができると考え,研究を推進してきた。その結果,課題として,「問い」が生まれたあと,子どもが「問い」をもち続けるためにはどのような学習活動を展開していくべきか研究を進める必要があることが明らかとなった。 

そこで今年度は,1年次の成果と課題から,見通しを立てたり振り返ったりする学習活動に焦点を当て,これらの活動において子どもの「問い」が連続していくための指導の工夫をすることで,学習意欲の向上や学習内容の確実な定着,思考力・判断力・表現力等の育成が促され,研究主題に迫ることができると考え,実践的に検証することとした。

研究仮説

 見通しを立てたり,振り返ったりする学習活動において,子どもの「問い」が連続していくための指導を工夫することで,よりよく問題を解決する力を育むことができるであろう。

研究構造図